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ぷにろぐ

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愛と幻想ですか
最近村上龍作品をいくつか読んだのでその感想を。

コインロッカーベイビーズに関しては、ファイトクラブ的なノリが素晴らしいと思う。俺はチャック・パラニュークのファイトクラブをものすごく評価してるんだけど、「コインロッカー~」も暴力的視点がやっぱり衝撃的だった。

実は村上龍作品はこれが初めてだったんだけど、コインロッカーに放置された過去を持つ人間の視点から見る世界は絶望的だし、世の中は未来が無い。だけどラストで彼らは現実を得る。毒ガスを撒くことが何の解決をもたらすかは全く分からないけど、彼らが求める物にたどり着いたのはその時なんじゃないかな。

暴力が何を個人にもたらすかって未だに分からないんだけど、誰もが破壊の衝動を必ず持っているはず。キれるってのはある意味破壊だと思うんだけど、じゃあ何で「破壊する」んだって言われると、結構分からなかったりする。政治的とか経済的な目的で「破壊」を行う人間ってある意味冷静で俺にはすごく怖いんだけど、固い信念を持って、それに突っ走って破壊活動を行う人間ってすごく人間らしいじゃん。そういう人間の底の部分を感じさせてくれたのがこの作品だったかな。

「俺達はコインロッカーベイビーズだ」って作中の台詞を解説で「映画のワンシーンみたいだ」と評価していたけど、その瞬間って彼らが信念の塊になった時かなと俺は思う。こういうのをどう考えるかって普通の生活を送っている人間には想像もつかないことなのかも知れないね。じゃあ、言えるか?と。俺は~だ、と。「~」を埋められるかって言えば俺は絶対無理なんだけど、「~」を埋めている人間が俺らには「テロリスト」だったりするんだよね。そういうのって本当におもしろいと思うよ。でもやっぱり現実は客観視されるものなんだよね。個人で抱く現実は幻想でしか無い時の方が多いのかな。
| books | 22:53 |
トマト栽培日記+β
水をやり続け1週間ほど経ったが芽などまったく出てきません。しかもさっき見たらカビが生えてやがる。

何なのこれ。マジで。ありえねぇよ。

トマトがなるんじゃなかったのか?トマトが。なぁ。

クレームか?え?入れるか?

俺様をなめんなよ、菌蚊堂。

まぁこんな事でキれていても仕方が無い。世の中にはたくさん面白い事もあるんだから。

以下、時事通信より引用

大阪地裁刑事部の男性書記官(50)が毎日のように勤務を途中で抜け出し、飲酒を繰り返すなどしていたとして、同地裁は19日、書記官を免職処分とした。

地裁によると、この書記官は昨年2月からほぼ毎日、裁判所を無断で抜け出し、近くの店でビールや酎ハイを購入。1日に2、3本を路上で飲酒し、勤務に戻ることを繰り返したという。

また、今年2月7日に執務室で突然、同僚の女性職員に「死んだらええんや」とののしって女性の座っているいすをけったほか、同日夜にはJR新大阪駅近くの銀行で、現金自動預払機(ATM)を破壊していた。

地裁は3月28日、ATM破壊について警察から照会を受け、書記官から事情聴取。同日昼、酔っ払った状態の書記官が裁判所の守衛ボックスに入り、壁を殴っているのを見つけた。職員数人で執務室まで連れ帰ると、大声を上げながら床をはい回るなどしたという。

書記官は内部調査に「ストレスがやってきた。『飲んでしまうのも仕方ないな』という声が聞こえた」と自分の行為を説明しているという。書記官は過去にも、執務中に上司の机をけったり、廊下を歩いていた職員をけったりしたほか、裁判官の事務指示に従わなかったなどとして、停職と減給処分を計2回受けていた。
 


☆無断で裁判所を抜け出し路上で飲酒☆

☆同僚の女に「死んだらええんや」☆

☆ATMを破壊→警察から身分照会☆

☆大声を上げながら床をはう☆

☆「飲んでしまうのも仕方ない」と神の声☆


こ、これは…(笑笑)

「ストレスがやってきた」ってすげー冷静だな。しかも文学的な言い回しだな。何だこいつ。

なかなかロックな書記官だな。
| 未分類 | 21:28 |
トマト栽培日記+α
100円ショップでトマトの簡易栽培セットを買ってきたので、この可愛い我が子の成長記録をこれからつけたいと思います。いずれはその可愛い我が子をケチャップにする予定ですが。

今日は土を入れて、養分をやって種を植えました。てか、全部土に入っているんで容器に空けて水をやるだけなんだけど。もちろんまだ何の変化も無いです。

1ヶ月程更新を放置してたけど、特に変わったことは無いかな。この時期を新たな旅立ちとか、出会いの季節とか言うのは全然間違った事では無いけど、個人的にはマイペースに時間を過ごしています。俺は天邪鬼なんで、そういった変化を素直に受け入れて世間の期待通りの反応を示すのが非常に苦手なもんで。

この日記は数名に直接公開していましたが、1ヶ月程前、しばらく更新することも無いだろうと思い(その後何日かは更新したものの)、コメント欄とかを外したんだけど、その戻し方を忘れました。何人か奇特な方が反応してくれていたんだけど、何か意見があれば別の方法で伝えてください。

そういえば、友人とのある罰ゲームのような企画で俺の女性論??について一週間文章を書くって話があったんだけど、俺は7日書いたと思ったら6日しか書いてなかった…。なので許されるなら以下に書かせて頂きます。


ついついつい最近、誰もが可愛いと言うであろう子と出会いました。いや、実際死ぬほどかわゆいのです。んで、結果、まぁ成り行き上、番号を交換したけど、その場のノリとは怖いもので、今では何にもイメージが無いんです。で、思ったわ。俺はかなり外見より感覚を大切にする人間なんで、話が合うとか一緒にいて退屈しないとか、具体的な体験を求めているんだなと。やっぱ女性はちょっと俺のタイプで、尚且つ話していて楽しくて、一緒にいて退屈しない子ってのが俺のベストだなと。

趣味は同じでもいいし、違っていてもいいし。話していて楽しいが6割、俺を理解してくれる事が4割、顔とか外見は許容範囲であればいいかな。てか今の俺らくらいの子は顔だけなら大体可愛い子多いしね。それを「誰もがかわゆいと言うだろう子」と出会って再確認させられました。

じゃあ、これで「7日目」を終わります。利害関係のある方、今度あった時にでも、これは罰ゲームの対象なのか、温情を頂けるのか、俺に伝えてくれ。

じゃ、次からまた以前のように本や映画などの感想を書いていきます。



| 未分類 | 22:52 |
25時(小説)
俺の好きな映画の原作。

25時とは、麻薬取引で有罪を受け、7年の刑を食らったモンティと言う若者が刑務所への収監を明日に控え、彼の親友たちとともに娑婆での「最後の」一日を過ごす様子を描いた青春小説だ。

厳密に言えばそれは「最後の」一日では無い。7年後に、服役態度が良ければ約80日ほど早く、彼の人生は「再開」する事になるはずだ。だけど、7年間と言う途方も無い時間が事実上、彼の親友たちや恋人との関係を終わらせるに足る十分な説得力を持つ、と言う意味では彼にとって人生の最後の一日なのである。

この作品はエドワード・ノートン、バリー・ペッパー、フィリップ・シーモア・ホフマンの役者を揃えて映画化されていて、個人的にはかなり評価している作品だ。

原作を読んでいて分かるのは映画では細かく描かれなかった登場人物の背景である。元麻薬ディーラーのモンティには金融トレーダーのフランク、英語教師のジェイコブが固い友情で結ばれている幼い頃からの親友である筈で、それは7年の刑期を勤め終えた後にも彼らの関係は変わらないものである、と言うのが理想だ。しかしながら、彼らは、それぞれがその私生活とモンティの長期の収監との間にいろいろな葛藤を抱えていて、最終的にはそれがとても個人的な感情に終結していると思う。

映画を観た時にも思ったけど、友情と言うようなものは1対1の関係においてもの凄く強く出てくるのだと思う。例えばそれはグループの中においてはある意味では発揮されにくいモノなのかもしれないとも思う。人間関係が3人以上の団体としてまとまった時、そこでは個々の繋がりよりは、その団体の纏まりを維持する方向に意識が向かうと思うからだ。

「変わらぬ友情」は決してフェアな関係では無く、誰かが誰かに服従する関係が一定の団体の纏まりをような構図だと思う。例えば、フランクはモンティを唯一無二の親友であると考えているが、同じ時間を共にしてきたジェイコブに対してはそれほどの友情を感じているわけでは無い。しかしながらそこにモンティを入れるひとつのグループとしての結束は存在しているからそれは凄く面白い。

個人的には1対1で会って話せる人間以外とはそういった「友情」なる関係が共有できているとは思わない。でも団体でまとまった時にそいつが「楽しい人間」と思えるのは、その団体の中で個々の役割が決められていて、それを演じることで関係が維持されているからだと考えている。その団体にその人物は必要なのだけど、個人としてはそれほど重要で無いと思う人間は誰にでもいると思う。

そのような複雑な人間関係を「明日には友人がひとりいなくなる」と言う事実が突き詰められて改めて考える事になるのがこの小説に描かれている最も面白い部分じゃないかと思う。

明日に収監を控えるモンティの描写より、その親友であるフランクとジェイコブの内面がもの凄く重要だ。「7年経っても僕たちは親友だ」と言うジェイコブの前でフランクは「お前は何にも分かってない。今日で俺たちの関係は終わりだ」と切り捨てる。しかしモンティの前では「出所したら一緒に事業を起こそう」と彼を励まし、モンティの恋人には「7年後お前は金目当ての結婚をしているが俺は刑務所の前で出所してくるあいつを待っている」と厳しく批判する。そして後半部分では彼は泣きながらモンティを殴る。フランクの姿勢が彼らの人間関係をよく表しているのではないかと思う。

ジェイコブはどちらかと言えばその関係を内面的に捉えてしまっている。彼は3人の中では非常に平和的な人間だがそれは関係をまだ摸索しているのではと思われる部分が残っている。自らの生徒に恋心を抱き、自身のセックスアピールに思いを巡らす描写などは彼らと比較した自分を考えるに留まっていて、彼ら自信のあり方について積極的な考えを持っているわけではないように思える。

こういう部分が非常にリアルで俺がこの作品を好きな理由の一番のモノだ。

一言で「固い友情」などと人間関係を片付ければそれはある種の結束を生み、楽に関係を続けられるのかも知れないが、ここでは「明日、友達がいなくなる」と言う事実を前に、その関係を改めて考えざるを得ない状況がとても考えさせられる。

もちろん普通の人間にこのような事は起こり得ない事であってなかなか考える事は無いかも知れないけど、この作品を読んでみて、自分にははっきりと友達だと自信を持って言える人間がどのくらいいるだろうかと。

やはり広く浅くでは無くて、数は少ないがフランクとモンティのような関係の友人がいることがいかに自分にとって大事か改めて思い知らされる。
| books | 03:04 |
Muse live in Tokyo
彼らのライブに行ってきた。以下その感想云々。

友人に紹介されてから結構真面目に聴いていたバンド。最初聴いた時もそれほど違和感無く入ってきた。奴らの何が好きかって言えば、ヴォーカルの声とギター。ヴォーカルの伸びすぎる声とアノ不思議で激しいギターのサウンド。

ギタープレイの何を持ってうまいと言うかは、個人的には非常に微妙な部分だと思う。早く弾くのも「うまい」けど、それはやっぱり技術的な問題なのかなとも思うし。ギターの早弾きは「1%の才能と99%の努力だ」と言っている人がいたけど、その意味では割と「音」の問題じゃなくて視覚的な問題になってくるのではと。もちろん(出す)音も正確で技術的にも早いってのは、それも立派な芸術なのだけど。

でもMuseのフロントマンのギターはどうもそういうのじゃ無くて、音としてしっかり伝わるからその世界に入れるのだと思う。その意味で「うまい」なぁと。これは個人の好みによるから一概には言えないけど、俺は凄いギタリストでもあると思ってる。

だからライブの感想を言えばただ最高!!それだけ。もちろんベースやドラムが何もしてないかって言えば全然そんなこと無い。ドラムなんか最高にRockだしベースはとにかくデカい、じゃ無くて、コーラスとってたし、ノリノリでリズムを刻んでたし、誘ってくれた友達が言ってたんだけど、ある曲で彼がギターを弾いて本業のベースはサポートに任せてるシーンがあったんだけど、どうもその曲はフロントマンが歌いながら弾くには再現が難しい曲だったらしい。でもそこにベースがギターを手に取る辺りが「3人でやろう」と言う意思が見て取れたって。普通はギターをサポートにすると思ってたんだけど、やっぱりそれはそうなのかもね。

それにしてもヴォーカルは凄いな。なんだあの声、しかもギター弾きながら。その、何て言うか「ぶびゅぅぅぅぉぉぉおおお~」ってギターの音(笑)とか、カッコイイ!俺も足が筋肉痛になるほど跳んだりはねたりできてさ。

こうして感想を書きながら音楽プレーヤーで彼らの曲の「復習」をしているのだけど、もう俺のロックリストの中の一部だね。ところで某ネット百科事典によるとフロントマンの親は霊媒師だったみたい。確かに言われてみれば彼らの音はどこかスピリチュアル…って思ったりもするね。

と言うわけでまた来る事があれば絶対行くつもり。それとちょっと彼らの曲をコピったりしてフロントマンの気分だけでも味わおうと思ったりして。 

Muse.jpg

| Rock | 01:17 |
グレート・ロックンロール・ボーイズ
これはすごい(笑)

以下日刊スポーツからの引用である。

<欧州CL:バレンシア0-0インテル>◇決勝トーナメント1回戦第2戦◇6日◇バレンシア
 最高峰の晴れ舞台で、今後に汚点を残す前代未聞の大乱闘事件が発生した。バレンシア-インテル戦の後半ロスタイムに、インテルDFマテラッツィとバレンシアDFアジャラが空中戦で競り合った直後に両軍が暴発。終了の笛が鳴ると至る所で選手が入り乱れ、神聖なピッチが即席の「リング」と化した。
 バレンシアDFナバロがベンチから飛び出し、DFブルディッソに右フックを浴びせた直後、インテルDFマイコンが跳びげりで応戦。MFフィーゴらが相手のロッカールームを急襲すると、MFカンビアッソまでが大会役員室に殴り込んだ。その横の階段には、鼻を骨折したブルディッソの血が点々と垂れていた。
 ホーム戦を2-2と敗戦同然で終え、この日も相手の堅守に苦しんだインテルのイライラが爆発した格好だ。DFサネッティは「試合が緊迫して興奮し、血を見て、わけが分からなくなった」と話した。一方、マンチーニ監督は「バカなまねをして後悔している」というナバロの謝罪にも「狂ってる。殴った後に逃げた最低野郎」と吐き捨てた。優勝候補の早期敗退という事実以上に、インテルにとって歴史に汚点を残す最悪の結末となってしまった。


これがその動画 http://www.youtube.com/watch?v=_FestVFfjVE

世界中が注目するチャンピオンズリーグ。インテルとバレンシアという世界屈指の強豪。そこでこういう事をやってくれるからたまらない。

見事ヒット・アンド・アウエーを決めたナバロがMVPなのは言うまでも無いが、警備員のバリケードを突破して特攻を仕掛けるトルドと思われるGKも敢闘賞だ。もう40近いのに。

サッカー選手が面白いのは、こういう事になった時に(少なくとも見ている側には)明白な理由が伝わってこないからだ。例えば野球の乱闘なんかは、理由は大体デッドボールを巡るものだと思う。視聴者も「そりゃ頭にぶつけられりゃおこるよな~」と乱闘に納得してしまう。

しかし

サッカーにはそれが少ない。見ている側には伝わらない。「え?(笑)何?(笑)なんで、そんなことになったの??(笑笑)」ってな感じのが多い。そりゃ夜中にマクドナルドでいすを投げ、ホームセンターで便座をパクるような奴が働く業界だ。乱闘の一発や二発たいした事じゃ無いのかも。

でもそれでいいのだ。奴らは自分の頭の中の社会的常識を犠牲にしてまで、人生をサッカーに捧げてきた連中だ。サッカーから離れれば大きな子供なんだ。それが球を蹴ることで大金を得て、やりたい放題生きている。

ストレス社会で生きる大半の人間の希望だよ、ほんと。むしろ奴らが妙に紳士的だったら、それはどこか間違っていると思う。

これからも好き放題生きて下さい。

ロックでバッド・ボーイな彼らに乾杯!
| Rock | 03:01 |
羊、ダンス、世界の終わり
村上作品集を古本屋で買ってきていくつか読んだ。友人に借りた「カフカ」で始めて読んで、興味を持ったので一応全作読破するつもり。先週末に11冊まとめ買いしたんだけど、うち9冊が村上作品。残りは「時計仕掛けのオレンジ」と「ファイトクラブ」。これは個人的な感想だけどチャック・パラニュークの作品と村上の作品ってちょっと共通する部分があると思う。ストーリーとかではなくて、人物の雰囲気とか…ちょっと説明が面倒なのでこのあたりはまた。

先週末から読んだのは「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(と「ファイトクラブ」)。いずれも2巻以上の長編で結構長かったけど飽きずに何時間も読んでいられた。ストーリーは難解ってわけじゃないけどあまりに抽象的過ぎて一見するとファンタジーのようなそんな印象を受ける。舞台は国内で非常に身近なんだけど、そこでの出来事が現実を超えているからはっきり言って個人的な解釈でしか作品を理解することが出来なかった。

こうして感想を書いていてもはっきり何がなんだか分かっていないわけだが、登場人物、特に主人公の人間性がやや一般社会と離れた部分にあるのが多分俺が一番魅力に感じる部分だと思う。今まで村上作品はこの
3作+「カフカ」「アフター・ダーク」しか読んでいないが、いずれの作品の登場人物もどこかシニカルで現実社会にやや冷めた態度を取る者が多いような気がする。但し、冷めた感じではいるものの、適応していないかと言うとそうでは無く、システムに組み込まれた上で自己を確立させ続けている。

読んでいて強く感じるのは社会に対する洞察だったり、そこにおける自分のアイデンティティーだったり、もの凄く内面的で共感できる部分が多い。登場人物の葛藤やそれに伴う苦しみが俺にとっては強いメッセージだ。「世界の終わり~」でややその部分が強く出ているような気がする、物語の後半の「終わりの世界」での僕と影が議論する場面、静かな世界でこのまま生きようと考える「僕」に対して「影」はその世界の仕組みを説く。まだ「心」を持つ「僕」がその話に涙を流す場面が好きだ。個人的には心を持つ人間が森の中へ追いやられる「終わりの世界」を、「ダンス・ダンス・ダンス」の主人公が事あるごとに冷めた目線で言う「高度資本主義社会」とダブって見えてくる。心とは疑問を持つことでもあると思うのだが、それが奪われて初めて平和を得ると言うのが、「ダンス~」の主人公が言う「高度資本主義社会」に重なる。もちろん二つの世界は両極端に位置するのだが。

「羊~」では主人公の孤独の印象が強い。社会で生きてはいるが、そこに居場所をいまいち見出せない孤独な人間だ。ただ社会はそれとしてしっかり存在し、なお且つ個人を包み込むものだから、そこに否応なしに適合させざるを得ない。一個人がどう抗おうが無駄だ。ただ気持ちがそれと離れたところにあると、そこに葛藤が出てくる。「羊~」で主人公は羊を解放した後に居場所を見つける。それは多くを失った「自分探し」の旅の結果であった。そしてそれは「ダンス~」で完結するのだが、そのあらゆる物を失い目的地にたどり着く。全てを失う事が現実的だ。全てを失って初めて目的が見えてくる。多数決で決まる現実に対抗する唯一のそして厳しすぎる決断なのだと思う。

結局はここに行き着くのだが生易しい自己満足型の「自分探し」とは決定的に違うものがここに書かれているから俺はこれらの作品が好きなのだと思う。そしてそれは物凄くリアルだからある意味では恐ろしいものだ。自分のみと対比させて否定されるものを完全に否定することには大きなリスクが伴うわけだが、その過程の葛藤や覚悟が人間の一番美しい部分では無いかと思う。そのリアリティーがあるから村上作品から強い印象を受けるのでは無いかと思った。
| books | 01:53 | トラックバック:0コメント:0
やはり海外のサッカー選手はすごいな、ほんと。
サッカーの本質とは何か?前にも言ったがそれはロックアティテュードにあると俺は思っている。

この前のグレン・ジョンソンもそうだが偉大なフットボール・ロッカーは体だけ大きくなった子供なのだ。だがサッカーとはロックなのである。ボールを蹴りたての子供が抱くようなサッカーへの熱すぎる思いが体の大部分を占めているためにサッカー選手が便器を盗む事の重大性まで頭が回らなかったのがロッカー、グレン・ジョンソンだと俺は思っている。

今度はその反対。サッカーへの熱すぎる思いをピッチ内で存分に発散させた偉大な騎士が2人いた。両者とも母国イングランドのプレーヤーである。うち1人(白人の方)は過去に泥酔してマクドナルドでいすを投げるなどして暴れた事があり反グローバル活動家の才能も垣間見せている。

次の動画は俺がこれまで観たサッカー関連の映像の中で最も笑っ…いや感銘を受けたものである。0-3の超劣勢、しかもホームでロックンロールしやがった。

http://www.youtube.com/watch?v=RjlniVRcUhY


別アングル↓(動画のタイトルも素晴らしいが)
http://www.youtube.com/watch?v=nIdxEihVqcw
| Rock | 20:45 | トラックバック:0コメント:3
しかしまぁ、海外のサッカー選手はすごいな、ほんと。
バルセロナ?レアルマドリード?ロナウジーニョ?ベッカム?チェルシー?アーセナル??「世界最強リーグ!リーガ・エスパニョーゥルァ!」???

ノンノン。海外サッカーの本質はそんなところにあるのでは無い。

俺は海外サッカーの本質は選手のロック・アティテュードにあると思う。彼らは大人になれない大きな子供なのだ。しかし大人になれない事はロックの本質でもあるのだ。

日本のサッカーはまずこいつに追いつかなければならない。こいつらの永遠のロック・アティテュードに…

[ロンドン 19日 ロイター] サッカーのイングランド・プレミアシップ、ポーツマス所属DFグレン・ジョンソン(22)が便座と水道の蛇口を万引きしようとしたとして逮捕されていたことが19日、英国のマスコミ報道によって明らかになった。

 ジョンソンは17日、ミルウォール所属FWベン・メイとともに、日曜大工用品の販売店、B&Qで万引きを行おうとしたもよう。

 警察のスポークスマンは「ケント警察は17日、ダートフォードで22歳の男性2人を万引き容疑で逮捕した。2人は80ポンド(約1万9000円)の罰金を科された」と発表した。

 イングランド代表で5試合に出場した経験を持つジョンソンは、チェルシーからポーツマスに期限付き移籍している。

(日経スポーツより引用)


しかし、共犯の奴の名前が「ベン」って…
| Rock | 01:39 | トラックバック:1コメント:2
海辺のカフカ
Haruki Murakami(←漢字が分からん)の小説。

あまりに面白くて1日で読んでしまった。しかし困った事におそらく中身を殆ど理解できていないと思う。もちろんこの作品はストーリーどうこうに焦点を当てるものでは無いのだろうけど。

実を言えばこのお方の作品を読んだのはこれが始めて。国内外で評価されているのはメディア報道で知っていたけど、どういったものを書いているのかはあんまり知らなかった。友人の話によれば人間の内面を描き出すらしい。その知識のみで読んでみた。

最後まで読んでみたもののストーリーに関してはいまいちよく分からなかった。主人公のオヤジを殺した人間も分からなかったし、戦時中の山梨での事件の意味も分からない。入り口の石もナカタさんの死体から出てくるナメクジのお化けも、ねこ殺しジョニー・ウォーカー(こいつはオレでも個人的に憎い!)やカーネルおじさんも、森の奥の奇妙な村も図書館の職員の女性も、美容師のお姉さんも、主人公の母親が誰なのかも。唯一トラック運ちゃんのホシノの存在だけ現実味があった。

こうして思い返すと彼の作品を読む資格が無いのではないか、と思えてくる。単純で浅はかな思考しか持たない人間としては、読み進めるうちにこうした謎への答えを期待するようになる。オヤジが殺されれば推理小説だし入り口の石が出てくればSFのような読み方を平気でした。

作品の読解力がある人ならこうしたことなど問題にならないのかも知れない。もう一度読めば何か掴めるかも知れないけど、借り物だし。それに長いし。でもさっきも言ったようにこの作品はめちゃくちゃ面白い。そうじゃなければ一日8時間もかけて読んだりしないよ。

で、俺は全く都合の良すぎる解釈をしたわけで以下に感想。

この作品には「メタファー」と言う言葉がたくさん出てきたような気がする。もしかしたら思い違いかも知れないが、とにかく印象には残っていた。間違ってなければ「暗喩」とかそんな意味だったと思う。暗喩と言う言葉自体もしっかり理解しているかどうか疑問だが、書かれていることほぼ全てが暗喩で片付く、てかもう片付けた。書かれていることの真偽自体は物凄く曖昧で出てくるもの全てが何かの象徴のような気がした。だけどその象徴は主人公には紛れも無く「リアル」でそれが一見目的の不確かな旅が現実となっていったのだろうと思う。だから主人公には物凄く大きな意味があった。友人が言っていた「内面」をこういう風に理解した。でも「自分探し」とかそういうくだらないモノでは無い。もっと現実的で切羽詰っている感じがした。

主人公は曖昧な現実の中で何を見たのか。俺は、それが「意味」だと思う。普通曖昧なモノに意味がはっきり含まれる事はあまり無い。でも主人公は遠く離れた、全く関係の無い地で彼の身近にあった意味を見つける。彼は最後に現実世界に戻るわけだが、そこが凄く面白かった部分だ。それが主人公の旅の目的だったと思う。さっきも言ったけど俺は「入り口の石」が何なのか良く分かっていない。その他も全て曖昧な理解だ。だが、そういったものに意味を見つけようとすることが大切なのではとも思う。読んでいる側からすればそれで済むが物語の中の人物は全て真剣だ。曖昧なものの意味を必死で探している。そこが強く印象に残った。

別の友人が作品の中のホシノの言葉が印象的だと言っていた。確か彼はナカタさんを見て「俺は人生を歩むにつれて自分の中身が空になっていく」ような台詞を言う。でも彼は訳のわからない旅に巻き込まれて大きな「中身」を見つけることになる。曖昧から何かを引き出せたのだと思う。

現実社会を見れば全て曖昧と矛盾だ。パールジャムの詩じゃないけど中身はどんどん置き去りにされていく。そんな中で人間が中身を発見できるオアシスはもはや無い。オアシスどころか苦しみ抜いてやっとそれを獲得しなければならないような状況まで来ている。「自分探し」とは聞こえが良い。どこかの国の元サッカー選手(現旅ゲイ人、元ボルトンワンダラーズ。ちなみに小説にも同じ名前の人物が出てくるが、まぁ、偉い違いだ)も好き好んでやるくらいだ。でもある本によると「自分探しはナルシズムだ」とある。物凄く納得する。そこには苦しみや葛藤が無い。「自分を探す自分」がその時の「自分」だ。それで一応の完結を見せ、そしてその時の自分は時間が経てば関係の無い自分になっている。それが今俺くらいの年齢の若い奴に流行の「自分探し」だ。世間知らずの夢追いと変わらない気がする。もし「自分探し」があるならそれは現実を直視し、混沌から何とか意味を見つけるものじゃないだろうか。まさに今の現実と自分とを照らし次に向かって葛藤するものだと思う。現実を受け入れる事が今流行の「自分探し」に欠けている。曖昧なものを曖昧のままやり過ごすだけだ。

友人が言っていた「内面」と言う事を俺はこういう感じに理解した。曖昧なものから現実を見出す。意味を見つける。それが最後には人間に大きなプラスになる。ダークな部分があるとするならそれはまさに「現実」だろう。殆ど多くの人間にとって現実は暗い。でもそれを見据える力が備われば人間には可能性が残される。そうして進んで行くモノだと、この作品を読んでいて思った。 Kafkaontheshore.jpg

| books | 02:24 | トラックバック:0コメント:3
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