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25時
この映画を見るのも4度目くらいだろう。かなり好きな作品。

何度も見ていると細部まで捉えられるようになって新たな発見があるもの。性格なのか理解力の欠如だか分からないけど、本や映画は2度目にはっきり意味を理解することが多い。この作品は4度目だけど新たに感じるものもあった。

ストーリーは麻薬の売人モンティ(E・ノートン)が薬物の所持を密告され7年の刑期を食らう。彼が収監される前日の、シャバで最後の1日を描く作品。

ある有名な日本の映画監督がこの作品をぼろくそに批判していて、曰く「売人の気持ちなど理解できるわけが無い」とか「(モンティは)自業自得じゃないか」とか。

まぁそう見ればそうだな、とは思うが、当然監督のS・リーにはいろいろな意図がある。この人の作品は全て、何らかのメッセージが含まれていて、エンターテイメント性が強い最新作のINSIDEMANにもそれが見て取れる。DVDに未収録シーンが付いていて、その一部を入れると作品の焦点がずれてしまうものもあった(焦点が密告者探しになりかねないようなシーン等)ので、作品の意図がそのまま「麻薬の売人」と言う事実に焦点を当てるものでは無いと思う。

とは言え、売人が初犯で7年食らう現実も描いている。ちょっと前にあるジャーナリストが出版した本を読む前には知らなかったのだが、アメリカの麻薬に絡む法律はいろいろと問題があるらしく、刑罰の焦点が現実的では無く、宗教的なものになっており、構造からしても非常に不公平なものになっているらしい。この映画の中でもモンティに刑事が「アメリカにはロックフェラー法があり、初犯でも判事の気分次第で刑期がかわる」ような事を言うシーンがあって、多分この場面では法律の構造の問題点を見せているのだろうと思う。

この作品を俺が好きな理由に、モンティを取り巻く登場人物の描写が非常にリアルな事が挙げられる。登場人物はひとつの性格だけ見せる訳ではなく、場面や相手などによって様々な顔を見せている。モンティには2人の幼馴染(フランク、ジェイコブ)がいて後半は彼らの友情と葛藤が描かれる。やり手債権ディーラーのフランクに地味な教師のジェイコブ、売人のモンティの関係は彼らが共有した時間が培ったものだが、それが明日から崩壊の一途を辿るかも知れない。そんな状況で彼らは仲間について議論を交わす。地味なジェイコブがシビアな勝ち組のフランクに「7年経っても俺たちは友達だ」と言うがフランクは「お前は分かってない。俺たちの関係は今夜で最後だ」と一蹴する。だがフランクは別の場面で刑務所を不安がるモンティに「俺はお前を待っている。出所したら一緒に事業を始めよう」と熱く語る。

人間同士の関係は決してフラットでは無い。どんなに親密な関係でも個人と個人の間には様々な事情によりある種の優劣みたいなものが必ず出来ている。それを打ち破った時に本音が出るのだが、人間は扱いきれないくらいの様々な事情や関係を抱えているためになかなか仮面を取ることが出来ない。そんな場面がたくさん含まれているからこの作品はリアルなのだと思う。

単に男の友情を描いた作品では無い。全てを失うことに直面した時、そこには個人的な優先事項がはっきり出てくる。何かの形で最後が訪れる事など普通の人間は考えない。だけど、最後に直面した時に、自分が優先させるべきものがはっきり見えるのだと思う。そんな時に自分ならどうするか、一度考えてみるのもいいのかも知れない。
25th_hour_28movie29.jpg

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| 映画 | 17:37 | トラックバック:0コメント:0
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