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Punk Attitude!
パンク・ロックの歴史を追ったドキュメンタリー。

過去のパンクシーンを生きてきたミュージシャンや雑誌記者、クラブのオーナー等が当時の歴史を振り返り、パンクロックを再考しているインタビュー形式のドキュメンタリー。

ロックの歴史とはそういうものなのかも知れないが、「全て繋がっている」。パンクの歴史なんてあまり考えた事も無かったけど、ある点から出発してある点に帰結する様子は非常に興味深い。

俺の解釈だとラモーンズ、ドールズの台頭がイギリスに飛び火し、ピストルズ、クラッシュが現れ(例の安全ピンファッションが完成され)、ピストルズのアメリカツアーで逆輸入され、文化的に受け入れられたパンクがその誤解された解釈のまま衰退し、ハードコアなどに流れるって感じで捉えている。

映画を見て感じたのだが、いわゆるパンクシーンの一番濃密な部分は非常に短い期間で終わっていると言うことだ。「パンクは危険」と言う間違ったレッテルのまま表舞台に出ることの無かった文化が広く開放された時には全く違ったものになってしまっていた。あるバンドのメンバーも嘆いていたが「頬に安全ピンを突き通す」のは行き過ぎた勘違いであると(本来の安全ピンの使用は破れた服をつなぎとめる実用的なものだったと語られている。)。

作品の後半部分ではハードコアと化したパンクからヒップホップへの批判、そしていわゆるミクスチャー、メロコアに対する意見などが語られる。個人的にはこの部分が印象に残ったところだ。

ソニックユースのメンバーはこう語る。「ヒップホップは金儲けの道具に過ぎない」と。俺もこの見解の良し悪しはともかく、共感できる部分はある。パンクが体制批判によってアイデンティティーを見出すのに対し、ヒップホップは、作品内の言葉を借りれば、「体制の側になる」事を目的としている。以前、JAY-Zと言う大物ラッパーのドキュメンタリーをニュース番組で見たことがある。彼は苦難の少年時代を過ごしながらもヒップホップに自己を見出しスターダムにのし上がる。だが俺が違和感を感じたのは、大物になった彼がレコード会社の大物重役(演劇を見てクラシックを聴いているような連中)の前で自分の新作を発表し、重役たちは首を揺らしながら曲にノッている。こんな茶番があるかと。ここで共通しているのは「ビジネス」としての音楽。ラップと何の縁もなさそうなじーさん達とJAYーZの繋がりは体制と言うカテゴリーで共通する。

確かにラップはそれで金を稼ぐことがひとつの成功のモデルにされている。ラッパーの自伝的映画には確かにそういうものが多い。ただ、パンクロックからすると、それは裏切りに繋がるのだろう。ヒップホップもパンクも自身の苦難を歌う部分では共通するが、その場に留まり続ける事で尊敬を得るか、そこから抜け出す事で成功の羨望を得るのか、後者の部分が自分のルーツを忘れないパンクからすると批判的になる部分であろう。

これと共通してか、最近のいわゆるミクスチャー、メロコアに対しても批判的な意見が聞かれる。作品内でランシド、リンプビズキッド、グリーンデイなどが出される。付け足すならサム41やオフスプリングなどもそれに加わるだろう。彼らはこうしたシーンを「生産された怒りだ」と嘆いている。

難しい部分ではある。俺の友人で洋ロックを聴かない人が「グリーンデイって凄く聞きやすい」と語っていたのを思い出した。彼らにはポップで聞きやすい特徴があるわけだが「だから悪いのか」と言う話にもなるし、判断が下しにくい。「何を歌っているのか」についても「生産された怒り」と判断すればそれまでである。だからこそ、この部分をもう少し詳しく掘り下げて欲しかった。俺自身、グリーンデイやオフスプリングをクラッシュやピストルズと同等のパンクだとは思っていない。以前ビリージョーが自身のシグネーチャーモデルのギターの宣伝に出ていたがパンクを自認するならばやって欲しくは無い。現役バリバリのパンクロッカーが企業の宣伝に使われるのは否定的だ。だが、それが彼らの全てを否定することにはならない。この映画で残念なのが、そのあたりの批判を「商業主義」とまとめて唾棄しているところである。これではオヤジの愚痴だ。映画のスタンスとして、現在のこのようなシーンをパンクとすること自体否定しているのかも知れない。だが現在のシーンと密接に関わる世代として、建設的な批判が聞きたかった。それは少なくとも「今」を再考するきっかけにもなり、過去にも目を向ける助けになるはずだ。


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