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TSGGKSPR(超スーパーグレートゴールキーパー、サー・ポール・ロビンソン) | main | History of violence
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Crash
久しぶりに良い作品を見た気がする。

人との繋がりが薄れた街で、本気の会話が生まれるのは自動車事故の時だけ。なぜならみんな車に乗っているから。

モータリゼーションの典型のような街での、人の根本を描いたような作品。人種的な問題が焦点になっているとの解説が主流みたいだけど、個人的には個々の感情的なものが印象に残って、それが車社会の希薄さと妙な対象になっていて、かなり良い作品だったと思う。

この作品では登場人物のみんなが車で移動する。何かで読んだのだが、このLAと言う街は砂漠を開拓して作った、歴史の浅い、ある意味日本の郊外のモデルのような街で、一見多種多様な人間が混在して住む街に思えるけど、実は意識の中ではそれぞれの階層に分断されていて、「人種の坩堝」と言う言葉がいかに馬鹿馬鹿しいかよく分かる。

日本と違うのはやはり「人種」と言う分断なのだろうが、この作品を見ていて、人種と言う区切りの根強さは感じるにしても、実はそういった社会で人々が意識しているのは自分の家族だったり、恋人だったり、人間の根本的な感情の部分だったりするのがよく分かる。もちろん、複雑な社会だからこそ、そのようなものを最も大事するしか無いのかも知れない。そしてそれを増幅させるのが人種間の憎悪なのかも。それはこの作品の至る所で嫌と言うほど描かれている。

話は少し飛ぶが、この前、埼玉のある典型的な郊外を車で通り、その何日か後、俺の失態(終電をすっ飛ばし自宅方面へ歩く事に。)で20キロほど歩く羽目になったのだが、車で通るのと、歩いて見るのとでは感じ方が全く異なることに気付いた。

車で走ると凄く便利で楽しい土地なのだが、歩いてみると退屈で馬鹿馬鹿しい。別にLAと埼玉が全く同じだなんて思っちゃいないけど、モータリゼーションがこの作品の背景なら、それはそれで共通する部分があると思う。

ベルトコンベアーに乗った感じとでも言おうか。車の中で生かされ、車の中が自分の空間と言うように感じられる地域だった。歩いてみるとものすごく不便で、何にも出来ない。だが車に乗っている限りでは便利なのだ。その一方人とのコミュニケーションは薄れて行き、社会として成り立たない。

本来「地域」とはどういうものか。それを考えれば、この映画で描かれている地域が、いかに虚しいものか分かると思う。この作品自体は割りとポジティヴな内容だ。だけど、よく見てみると、それはネガティヴな社会に何かポジティヴなものを見つけようとする姿勢に過ぎないのでは無いか。地域社会を捨てて、自分の取り巻きだけに愛情を注ぐ姿勢など明らかにそうだと思う。

それこそ今日本の社会で起きようとしている事ではと思わずにはいられない。

作品の中では人を何かの基準でしか判断しない人間が殆どだ。それを「人種」と言う区切りで片付ければそれまでだし、その問題が根深いものなのも分かるが、ただそれを超えようと、理解しようとする姿勢がないあたり、「人種の坩堝、自由の国アメリカ」のあほらしさが伝わってくる。

一方、一応の「単一民族国家」である日本で起きているのは経済的な身分の階層であり、それがごちゃ混ぜにならないように作られる世の中だ。これが進行した時に起こるのが違った意味でのアメリカ的な社会なのだと思う。

いずれにしても人間同士がお互いを馬鹿げた基準で判断して理解できなくなる世の中が一番馬鹿らしい。犯罪が増えた、と騒ぎながら、犯罪が増えるような街を作ろうとしているのはいったいどこのどいつか。そのことを少しでも憂うなら、少しでも地域が機能するような街づくりを進めたらどうか。そうでなければ、いずれこの映画のように、自己愛に走り、社会を見捨てた世の中になるのは間違いない。
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| 映画 | 03:49 | トラックバック:0コメント:0
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